歯磨きは3分?10分? 日経新聞の記事を読んで、歯科医として思うこと

月島の歯医者、月島パトリア歯科です。
昨日、日経新聞土曜版で「歯磨きは3分?10分以上?」という内容の記事を読みました。記事の後半では、歯科医の意見として、**「歯磨きは時間そのものより、どれだけ的確に汚れを落とせているかが重要」**という考えが紹介されていました。
私はこの意見にとても共感します。
日々診療していて感じるのは、長時間磨いている方が、必ずしも磨けているわけではないということです。
実際、「毎日しっかり磨いています」「10分近く磨いています」と話される患者さまでも、磨き残しが見つかることがあります。逆に、短時間でも磨くポイントを理解している方は、とても良い状態を維持できていることがあります。
そこで改めて、自分自身の歯磨き時間を測ってみました。
歯ブラシ、タフトブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロス。いわゆる4点セットをすべて使っても、結果は約2分。
自分でも少し意外でした。ただ、その2分は何となく磨いている2分ではありません。
奥歯の裏側、歯と歯ぐきの境目、詰め物や被せ物の周囲など、磨き残しが起こりやすい場所を意識しながら、「どこに汚れが残りやすいか」を考えて磨いています。
私は鏡の前で長時間、何となく歯ブラシを動かし続けることはほとんどありません。
だから思うのです。
歯磨きは、時間を競うものではありません。
3分磨いたから良い。10分磨いたから安心。必ずしもそうではないと思います。
むしろ、「長く磨くこと」が目的になると、本来の目的である“汚れを落とすこと”から離れてしまうことがあります。
大切なのは、限られた時間でも、汚れが残りやすい場所を理解し、集中して落とせているか。
もちろん、お口の状態によって必要な時間は違います。矯正中の方、インプラントや被せ物やブリッジを装着されている方、歯周病治療中の方、そして歯並びの形態などでは、さらに時間が必要になることもあります。
ですが多くの場合、**「もっと長く磨こう」より、「自分はどこが磨けていないのか知ろう」**の方が重要ではないでしょうか。
歯磨きは毎日の積み重ねです。だからこそ、時間だけを意識するより、効率良く、的確に。
それが10年後、20年後の歯を守ることにつながると私は考えています。
当院では患者さまごとの磨き残しやセルフケアの癖を確認し、それぞれに合った清掃方法をご提案しています。
「時間をかけて磨いているのに不安がある」
そんな方は、一度“磨く時間”ではなく、“磨き方”を見直してみるのも良いかもしれません。
月島・勝どき・佃・晴海エリアで予防歯科やセルフケア指導をご希望の方は、月島パトリア歯科へご相談ください。