診療案内メニュー
歯ぎしり・食いしばりとは?
歯ぎしり・食いしばりは、無意識のうちに上下の歯を強く接触させる習慣で、医学的にはブラキシズムと呼ばれています。程度は人それぞれですが、皆さん歯ぎしりをされています。
日々診療にあたっていると、歯ぎしりをしていない方はいないと断言できるくらい、皆さん歯がすり減っています。もちろん、程度は人様々ですが、皆さん、歯ぎしりをされています。子どもも幼稚園の時からしており、乳歯なのに歯ぎしりにより歯が見事に磨耗していることもあります。
ストレスなどが主な原因とされていますが、本当の原因はよくわかっておりません。多くの方が無自覚のうちに歯や顎に大きな負担をかけているのが現実です。
こんな方におすすめ
- 歯が短くなってきた方
- よく詰め物が外れる方
- 前歯の歯並びが崩れてきている方
- 歯がしみる方
- 歯の側面がえぐれてきた方
- 顎が痛い方
- 頭痛、肩こりがひどい方
- 舌の下の歯ぐきが出っ張ってきた方
- 朝起きた時に顎が疲れている方
- 家族に歯ぎしりを指摘された方
当院の歯ぎしり・食いしばり治療における特徴
お一人おひとりに合わせたマウスピース作製
患者さんの口腔内を丁寧に診査し、歯型を採取して個人専用のマウスピース(ナイトガード)を作製いたします。市販品とは異なり、患者さんの歯並びや咬み合わせに正確に適合するため、違和感を最小限に抑えながら効果的に歯を保護できます。
総合的な口腔状態の評価
歯ぎしり・食いしばりによる影響は歯だけでなく、歯ぐきや顎関節にも及びます。当院では口腔全体を総合的に評価し、必要に応じて歯周病治療や咬み合わせの調整も併せて行います。根本的な改善を目指した治療を提供いたします。
継続的な経過観察とメンテナンス
マウスピース装着後も定期的に来院いただき、装置の調整や口腔内の変化をチェックいたします。患者さんの症状の変化に応じて治療方針を見直し、長期的に歯を守るサポートを続けてまいります。
歯ぎしり・食いしばりの4つのタイプ
歯ぎしりの中には4種類のタイプがあり、皆さんが想像する、あの嫌な音が響き渡るものだけではありません。
タッピングタイプ(上下の歯をカチカチとぶつけ合う)
タッピングとは「軽くたたく」「コツコツ音をたてる」という意味からきているように、上下の歯同士でカチカチとぶつけ合って噛み合わせるタイプです。最も頻度が少なく、歯や顎への負担も一番軽いと言われています。
このタッピングによるトラブルは、患者さん側からしても自覚症状も出にくく、そこまで心配しなくても良いと考えられます。隣で寝ている方のタッピングのせいで、就寝を邪魔されることもあまりありません。
グラインディングタイプ(上下の歯をギシギシと左右にこすり合わせる)
グラインディングとは「すりつぶす」「こすり合わせる」「研磨する」という意味からきているように、上下の歯をギシギシと左右にこすり合わせる一般的なタイプです。
歯に最もダメージを与えてしまい、元々歯の噛む面には山のように隆起している部分があるのですが、その山の部分が真っ平らになってしまうケースが多く見られます。就寝時に起こることが多いですが、日中の起きている時でも起こるケースも見受けられます。
日中起こる原因としては、何かに集中している時や怒りやストレスなどで無意識に起きてしまいます。対処法としては、就寝時に装着するマウスピース(ナイトガード)を使用して歯の摩耗を防ぐしかありません。
クレンチングタイプ(上下の歯を強く噛みしめたり、くいしばる)
クレンチングとは「歯をくいしばる」「固める」という意味からきているように、上下の歯をかなり強く噛みしめる癖のことです。あるデータでは噛みしめる際に、60kgもの圧が歯にかかるとも言われています。
そんな圧力が歯にかかると、歯にヒビが入ったり、根の周りを覆っている歯根膜という組織に炎症反応が起こり噛んだ時に痛みが出ます。さらに圧力により歯を支えている顎の骨が溶け、歯がグラグラしてしまうこともあります。
その他にも咬筋が疲労を起こして痛みが出たり、顎関節症、肩こり、咬筋肥大(顔の輪郭がかなり大きくなってしまいます)などの症状も現れます。
人は基本、食事以外は上下の歯は接していない休んでいる状態なのに、クレンチングを行うことで更に重労働を負わせてしまい、歯、顎の骨、歯根膜はボロボロになってしまいます。当人は完全に無意識なので、クレンチングを行っていることに気がついておらず、どんどん歯を痛めつけ症状を悪化させてしまいます。
ナッシングタイプ(ある特定の部分ですり合わせる)
ナッシングとは「きしませる」「歯ぎしりをする」という意味からきていて、ナッシングタイプ(きしませ型)は歯全体ではなく、ある特定の一部分のみで上下の歯をキリキリこすり合わせます。夜間に見られ、キリキリ、キシキシときしんだ音を発します。
このタイプは最も多くの患者さんから見受けられるタイプです。症状としては、特定の歯の先端が平らになったり、左右均等ではなく片側どちらかに見られます。その歯の歯ぐきの位置がかなり下がることで知覚過敏を起こしたり、特定の歯の顎の骨が溶けてその歯のみがグラつくと共に歯周ポケットが深くなってきます。
特定の歯の表面や咬む面に亀裂が入り、この亀裂から虫歯が進行したり、神経の無い歯だと歯の頭だけでなく根っこも割れたりします。割れた歯は抜歯になることがほとんどです。
最も多くあるケースが、特定の歯の歯並びがかなり悪化しズレてくることです。特に下の前歯で、下顎を前方に出してナッシングすると上の歯は出っ歯になったり、下の歯は先端が擦り減るだけでなく歯並びも前後にかなり動きガタガタになります。歯並びの悪化により歯の間に虫歯や磨き残しから歯肉炎になり、更に悪化すると歯ぎしりの力と歯周病のダブルパンチで歯がかなりグラグラしてきます。
歯ぎしり・食いしばり治療で期待できる改善
歯の保護と寿命の延長
マウスピースにより歯同士の直接的な接触を防ぎ、過度な摩耗や破折から歯を守ります。永久歯に生え変わってから死ぬまで使いたい歯を、長期間健康な状態で保つことが期待でき、将来的な大規模な治療の回避にもつながります。
顎関節症状の緩和
強い食いしばりにより生じる顎関節への負担を軽減することで、顎の痛みや開口障害などの症状改善が期待できます。また、顎周りの筋肉の緊張も和らぎ、より快適な日常生活を送れるようになります。
全身への好影響
歯ぎしり・食いしばりに関連する頭痛や肩こり、首の痛みなどの症状緩和が期待できます。良質な睡眠にもつながり、日中の疲労感や集中力の低下も改善される可能性があります。
当院の歯ぎしり・食いしばり治療の流れ
-
01
初回診査・相談
まず口腔内を詳しく拝見し、歯ぎしり・食いしばりによる影響を評価いたします。歯の摩耗状態、詰め物の状況、顎関節の動きなどを総合的にチェックし、患者さんの症状や生活習慣についてもお聞きします。
-
02
治療計画の立案・説明
診査結果をもとに、患者さんに合った治療計画を立案いたします。マウスピース作製の必要性や、併せて行う治療がある場合はその内容についても丁寧にご説明し、患者さんにご納得いただいてから治療を開始いたします。
-
03
マウスピース作製・装着指導
正確な歯型採取を行い、患者さん専用のマウスピースを作製いたします。完成後は装着方法や手入れの仕方をご説明し、違和感がないか確認いたします。必要に応じて微調整を行い、快適に使用できるよう配慮いたします。
皆さんに歯ぎしり、食いしばりの恐ろしさをお伝えしたい。そして、皆さんの歯を守りたい。永久歯に生え変わってから死ぬまで使いたい歯。歯ぎしりを予防する方法はあります。
細菌のコントロール、噛む力のコントロールできていますか?これから何年も、何十年も、使っていく歯を綺麗な状態で保つために、定期的に歯の状態を拝見させてください。当院では、定期検診・クリーニングを受けたいときに受けていただけるよう、いつでも定期検診を受け付けています。
気になる症状がございましたら、お早めに当院までご相談ください。皆さんの大切な歯を守るお手伝いをさせていただきます。