お別れ、そして、新たな歯科医院へ
人生では、出会いがありまたまた別れがやって来たりしますよね?
ご縁があり出会えたのであれば、
なるべく
良い別れ方が出来るに越したことはありませんが、
長く歯科医療を行なっていると
患者さん達と様々な形で別れの時がやって参ります。
○ お仕事の転勤
○ ご家族の介護
○ ご自身の身体の変化
○ ご結婚され遠方へ
○ お引越し
○ お亡くなりになってしまう
あまり、良くはありませんが、
○ 私の治療方針に同意出来ない
○ 私との信頼関係が構築出来なかった
○ 私との相性が悪かった
と
理由は本当に様々です。
昨日も、10数年私を信じて歯の治療が終了した後も定期的に歯のケア、チェックにいらしていた方が、
ご実家の方の介護をしなくてはなくなり
東京を離れる事になり、最後のチェックをさせて頂きました。
この方のご実家はかなり遠方の為、検診の為に東京に来ることは難しいのです。
その際、
患者さんからこんな事を言われました。
「 私はこれから、どうすれば良いのでしょうか?歯のケアは自分でやって行く自信はありますが、今まで見て貰ってきた歯の状態のチェックや噛み合せの調整の事が不安で仕方ありません。また実家は山間部の為、近くには歯科医院は一軒位しかなく、そこの先生と再び関係性を築けるか心配です。」
この方は、歯の治療は全て終わっており、最後までチェックしていたのは
○ 歯周ポケットの変化
○ グラグラしている歯への噛み合わせの調整
○ 歯ぎしり、食いしばりの抑えるマウスピー
スの調整
この3点のみを定期的に診させていただいておりました。
10数年経ち、日々しっかりと言われた事をコツコツ真面目に行なっている為、虫歯の心配は全くないのですが、
この歯ぐきや噛み合わせの領域は患者さんご自身ではどうにも出来ない為、私達、歯科医師が介入しなくてはなりません。
また、この歯周ポケットの変化や噛み合わせの治療に関して
必ずしもどの医院さんも行なっているかは私も分かりません。
ですから
私からのアドバイスは
上記の3点を、新たに出会う先生に直接伝えお願いするしかないと
お伝えさせてもらいました。
皆さんの思い描く定期検診は
○ 歯の汚れを取るクリーニング
○ 虫歯のチェック
位ではないでしょうか?
私も、新規の方から歯の噛み合わせを診て貰いたいと言われた事は記憶にありません。
ですから、患者さんご自身から先生へ
お願いすれば、
どの先生でも、この方の歯のコンディションを診れば理解は出来るはず。
普通なら、我々が患者さんに弱点をお伝えするのですが、
患者さんから、自分の歯の弱点をしっかり伝える!
これ、すごく大事な事だと思います
この方のように、自分の歯の弱点をしっかり把握してしまえば怖い事はありません。
本来であれば、私がこの先もずっとこの方の歯のケアをさせていただきたかった、
でも、この方との治療を通じての時間はとても有意義なものでした。
○○さん、
何かありしたら、遠慮なく連絡してくださいね、アドバイスだけでもお伝えできますから。
これからも、ご自身の歯が健康でいられることを切に願っております。