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2026/09/21

歯間ブラシ、やらない手はねぇだろ。

私は、いつでもどこでも歯間ブラシを持っていないと不安です。

食事をしたあと、歯と歯の間に何か詰まったままになっていると、とにかく気持ち悪い。

もし「歯ブラシか歯間ブラシ、どちらか一つしかできません」と言われたら、私は歯間ブラシを選ぶかもしれません。

それくらい、歯と歯の間をきれいにすることを大切にしています。

歯の表面は何とかなる。でも、歯と歯の間だけはね……

歯の表面についた大きな汚れなら、うがいをしたり、ガムを噛んだりするだけでも多少はスッキリします。

もちろん、それで歯磨きの代わりになるわけではありません。

でも、

歯と歯の間だけはね……。

ここは歯ブラシだけでは、どうしても届きにくい場所があります。

食べ物が挟まっているのも嫌ですが、それ以上に問題なのが、歯と歯の間に残る**プラーク(歯垢)**です。

プラークが残った状態が続くと、歯ぐきに炎症が起こり、赤く腫れたり、歯磨きや歯間ブラシのときに出血したりすることがあります。

これが歯肉炎です。

白い歯と、真っ赤でブヨブヨの歯ぐき

診療をしていて、私が本当に気になるのがこれです。

歯は白くて、きれいに磨けている。

ところが歯と歯の間を見ると、

歯ぐきが真っ赤でブヨブヨに腫れている。

白くきれいな歯と、真っ赤に腫れた歯ぐき。

私にとっては最悪のコントラストです。

やっぱり歯ぐきは、健康的なピンク色でキュッと引き締まっていてほしい。

私は勝手に、

「ピンキーガム」

と呼んでいます。

「歯ぐきに突き刺すみたいで怖い」という方へ

歯間ブラシのお話をしていると、たまにいらっしゃいます。

「歯ぐきに突き刺しているみたいで怖い」

あるいは、

「えっ? 歯間ブラシって向こう側まで通していいんですか?」

という方。

大丈夫です。

歯と歯が接触している部分の下には歯間部のスペースがあります。

歯間ブラシは、歯ぐきを突き破っているわけではありません。

歯と歯の間のスペースを通しているんです。

ですから、歯間ブラシが適している場所で、サイズが合っていれば、反対側まで入るのが普通です。

入り口だけを怖々チョコチョコ掃除して終わりでは、もったいない。

適切なサイズの歯間ブラシを無理のない角度で入れて、歯と歯の間をきれいにしてあげてください。

ただし、ここは大切です。

どこでも無理やり突っ込めばいい、という話ではありません。

歯並びによって歯と歯が重なっている場所や、隙間が非常に狭い場所では、歯間ブラシが通らないこともあります。

そんなところに無理やり押し込む必要はありません。

その場合はフロスなど、その場所に合った別の道具を使えばいい。

大切なのは、

「歯間ブラシを通すこと」ではなく、「歯と歯の間をきれいにすること」。

道具は場所によって使い分ければいいんです。

歯間ブラシは「歯ぐきのダイエット」

歯間ブラシは、まず1日1回でもいいんです。

毎日続けて、歯と歯の間のプラークをきちんと取り除く。

そうすると、歯肉炎によって腫れていた歯ぐきは、炎症が改善することで少しずつ引き締まってくることがあります。

ブヨブヨだった歯ぐきが、キュッと締まってくる。

私は患者さんにもよく、

「歯ぐきのダイエットですよ」

と話します。

もちろん、本当に脂肪が減る「ダイエット」という意味ではありません。

炎症による腫れが改善して、本来の引き締まった歯ぐきに近づいていくという意味です。

これが「ピンキーガム」への第一歩です。

1日1回。それでも歯ぐきは変わる

毎食後、完璧にやってくださいとは言いません。

まずは1日1回。

夜の歯磨きのあとでもいい。

歯ブラシで歯の表面を磨いて、「はい、おしまい」ではなく、あと少しだけ。

歯と歯の間まで掃除する。

慣れてしまえば、それほど時間はかかりません。

毎日鏡で歯を見ている方は多いと思います。

でも今度は歯の白さだけではなく、歯と歯の間の歯ぐきの色や形も見てみてください。

赤く腫れていませんか?
ブヨブヨしていませんか?
歯間ブラシをすると血が出ませんか?

毎日の歯間ケアを続けると、その変化に自分でも気づくことがあります。

白い歯だけじゃない。

ピンク色にキュッと引き締まった歯ぐきまで含めて、きれいな口元です。

1日1回の歯間ブラシ。

歯ぐきのダイエットだと思って、今日から始めてみてください。

ここまで分かっているなら――

やらない手はねぇだろ。

月島パトリア歯科
嶋田 泰次郎