表参道パトリア歯科
歯のお話

ゴム歯間ブラシの種類と落とし穴

やっと、TV CMでも歯間ブラシを見ることが増えてきた21世紀の今日この頃、皆さん毎日しっかり歯の間の汚れを取っていますか?


歯間ブラシ愛をいつも、くどくど説明していますが、歯間ブラシの無い世の中など生きていけない嶋田泰次郎です。


最近、ドラッグストアでもだいぶ歯間ブラシを見る事が増えてきましたが、商品棚を見ていると目につくのが、


歯ぐきを傷つけない! ゴム歯間ブラシ!


です。


私、嶋田はゴム歯間ブラシ、


嫌いなんです。


何故、嫌いなのか?


挿入時の歯ぐきへの刺激( 歯肉炎の人ではかなりの痛みが出ます) は少ないのですが、


歯周ポケットのキワの部分にブラシが入り込まなく、場所によっては貫通すら出来ない事があり、汚れをしっかり取る事が出来なく磨いた感が弱いからです。


歯間ブラシのサイズはSSSSからLLまであり、当医院では殆どの方はSSSか SSSSが適しており、たまに歯間の隙間が大きい方でSをお出しております。


歯間が狭い部位に、大きなサイズを入れると歯ぐきを傷つけてしまう、逆に歯間が大きな部位に小さなサイズだと汚れが取れにくくなるので、適したサイズを選択する事が大事。


基本的に、前歯ほど狭く、奥歯にいくに従って歯の間は大きくなります。


中には、前歯、奥歯と2種類のサイズを使用している患者さんもいらっしゃります。


自分は、面倒くさがり屋なので全ての部位にSSSSを使っています。


では、ゴム歯間ブラシに話に戻ると、


ゴム歯間ブラシの先端


これは、サイズがSSSS〜SSになるのですが、


ゴム歯間ブラシのサイズ


先端から、徐々に細くなるので部位によっては貫通出来ないことがあります。


半分は入るけど、途中で止まってしまうみたいな感じです。


通常のワイヤータイプならば、ブラシ全体のサイズは統一されているのでSSSSならSSSS

SSならSSなので適正なサイズであればしっかり貫通できます。


当医院お勧めのメーカーのゴム歯間ブラシは残念ながらサイズがS〜Mの2種類しかまだなく、サイズが大きすぎで使用できない方が多いです。


おすすめのゴム歯間ブラシ


ネット上でよく目にする歯間ブラシに関する記事では、動かし方についてはしっかり明記されているのですが、歯ぐきが弱っていると出血する場合があり使用を控えましょうと書いてあります。

しかし、歯ぐきが歯肉炎の状態なのだから出血する訳なので歯間ブラシを数日続けていけば、血は出なくなり歯肉炎は治ります。


当医院では、歯肉炎の程度が悪くワイヤータイプを入れるとかなり痛みのある方には、最初に極細のゴム歯間ブラシを使用して、歯肉炎が落ち着いてきたらば、ワイヤータイプでしっかり歯ぐきのキワのまで入れ込むように指導しております。


が、


最初から、ワイヤータイプで指導する事が殆どですけどね。


痛みや鉄分たっぷりの出血は数日間のみの限定、みなさん限定品お好きですよね?


1日2回、行うだけで血は出なくなり、痛みもなくなりますから!


最初の数日を逆に楽しんでもらい、二度と出血の味を味わえなくなるんです。


今後


SSSSのゴム歯間ブラシが出ても、私はワイヤータイプで行きます!


何はともあれ、歯間を磨いて、スッキリ行きましょ!


歯間を制する者は、口腔内を制す!

表参道パトリア歯科 院長
歯科医師 嶋田 泰次郎
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