患者さんから得る事
昨日、今日と
今年度の秋の叙勲受章者が、
3999人の方々が受章されました。
毎年、春と秋に新聞等で発表されており見る度に、
当たり前ですが、自分とは全く接点の無い世界だなと思っておりましたが、
以前から当院に通っておられるある患者さんが、この度
受章されました!
この叙勲の対象者は
国、公共に対して功労のあった方。
この患者さんとはお仕事の現役時代からリタイアされている現在と、
歯を通して様々な人生論、経験、
特に
利他の考えを
毎回の治療の際に、色々なお話しを若輩者の私にして下さり、
おすすめの本、現在の日本の状況、子育て、
歴史、などなど
本当に多岐にわたって貴重なアドバイスを下さり、私にとって治療の時間がとても有意義な時間なのです。
歯科医師の仕事は、とてもとても閉鎖的でこの仕事だけになりがちになってしまい専門的領域だけを追求していても何とか生きていけるのですが、
その分、周りの出来事などにうとくなりやすい側面があります。
私は昔から同業者より異業種の方々と接する事が好き。
何故か?
それは、自分とは異なる世界があり、自分の全く知らない事が多々あるので、
その世界を
異業種の方、
患者さん達から、
色々な話を聞ける事が
一番の楽しみなのです。
100人の患者さんがいれば、100通りの人生、経験があります。
たかだか、歯の治療であるが、
皆さんの人生の背景をお聴きする事も、歯の治療、ケアとリンクします。
今回の方は叙勲というたいへん名誉な章を頂きましたが、
それは、全てが順風満帆ではなく、良い時も悪い時も含めてその人生の流れが一つの形としてなったのだとおっしゃっておりました。
また、
「 これからも、私の歯を鍛えてください 」
と嬉しいお言葉をいただきました。
歯も、良い時もあり悪いときもあります。
自分の人生がいつまで続くのかは誰もわかりませんが、
皆さんも、ご自身の人生の中に
是非、歯の良い流れを維持できるようにしてください。
そして、私も少しでも皆さんの健康な歯への道のりに貢献できればと思っております。