歯髄電気診、歯が生きているかをチェックする機械
突然ですが、歯の神経はあった方が良いか?
それとも
無い方が良いか?
皆さんはどちらを選びますか?
自分が歯科医師になったミレニアムの
2000年の頃は
患者さんから、
「歯の神経を取ったら、2度と痛みから解放されるから無い方が良いよね!」
なんて言葉を良く聞きました。
最近は、歯の神経があることの大事さが当たり前になってきた感があります。
我々歯科医師から結論を言うと
歯の神経は
無ければダメ
あるのが当たり前
ですから
歯は生きていないとダメなんです。
歯科治療の中で、治療する歯が生きているのか(生活歯) それとも死んでいるのか(失活歯)があいまいなケースがあります。
例えば、虫歯がかなり深く、運悪く歯髄(神経、血管が入っている場所)まで達してしまうが、神経を取らずに穴を特殊なセメントで埋めて長期間様子を見るケースなどは、時間が経過してもその歯が生きているのか診断するのに
○ レントゲン写真から判断する
○ 歯を強く噛んでもらったり、叩いたりして反応を見る
○ 自覚症状の有無の確認
とかなり術者の判断次第で異なります。
そこで
見分ける方法の一つに
歯髄電気診という皆さん聞いたことの無い方法です。
読んで字の如く、歯に弱い電流を流し歯に通電させて
神経を刺激させることにより
痛みある違和感の有無によって神経の生死を判別する方法である。
その電流に反応すれば、生きている
反応しなければ、死んでいる
と、
とてもシンプルなんです。
歯に電流?
反応すれば、ピリッと⚡️
来ます。
痛いです
しかし、この電気診のみでは100%ではなく
○切削診 歯を麻酔無しで削って生死の反応をみる
○ 温度診 氷を歯に置き、反応をみる
などです。
これらの方法は父の代から変わっておらず、これだけ時代が変わっても
アナログなのです。
ここで、皆さんにお願いが、
電気診等の確認が必要にならないよう、どうか虫歯を作らず、
ご自身の歯を
大事に守ってくださいね。