歯のケアは健康寿命を延ばす秘訣
健康寿命
健康上の問題によって日常生活が制限されずに生活を送る事が出来る期間。
2000年にWHO(世界保険機構)が提唱したもので、過去には平均寿命が広く使われてきたが、寝たきりや介護を必要とせずに自立して己自身で生活が出来る期間を延ばすことが大切だと考えられるようになり、この健康寿命が重視されるようになってきました。
厚生労働省が2019年に発表した
日本人の平均寿命は
男性 81.4歳
女性 87.5歳
そして、健康寿命は
男性 72.7歳
女性 75.4歳
であり、世界的に見ても日本の平均寿命、健康寿命は共に右肩上がりとなっており、かつこの2つの差も縮んできており、国は更なる健康寿命の延伸を目標に掲げている。
50年前の昭和30年の平均寿命は
男性 63.6歳
女性 67.7歳
半世紀を過ぎ、本当に人間は長生きをするようになってきた。
当院に通われている、高齢者(65歳以上の方)の方々を拝見していても皆さん、それぞれに何かしらの健康問題を抱えていらっしゃるとは思うが、
とにかく、若い。
自分が、幼少期の高齢者の方とは全然異なる。
しかし、平均寿命が伸びたから良いのではなく、いかに健康な状態を自身で維持して加齢をしていくかが現在の問題。
長生きしていても、寝たきりや身体の虚弱化(フレイル)により全体の筋肉量の低下が原因で歩行する事ができなくなってしまったりしては元も子もない。
高齢者の方の大半が月に様々な病院に通い、検査や薬の処方と、週に何ヵ所も通われている方が多いです。
歯の治療もその中のひとつ。
8020運動のように歯を多く残すことが大事だが、どのような状態で歯を残しているのかがポイントです。高齢者になったから虫歯や歯ぐきの病気にならなくなる訳ではなく、何歳でもケアを怠れば病気になります。加齢と共に身体が弱ってくるのと同時に口の中の菌が弱り、活動してくれなくなれば良いのですがなかなかそう都合良くはいきません。
平均寿命まで、いかに健康にいられるのか?
このポイントを抑えるには、やはり
予防
これしかありません。
何歳になっても、どんな状態でも日々の食事を欠かすことは出来ません、ですからついつい身体の不調ばかりに気を使ってしまいがちですが、栄養を取り込む入り口となる口の中の健康に意識を向けてみてはどうでしょうか?
人は加齢と共に、成長をする事は難しくなりますが成熟は出来ます。
例えば、新たに歯のケアの方法を知りお口の環境を成熟させてみませんか?
それが、健康寿命を延ばす秘訣なのです。