究極のコンポジットレジン
コンポジットレジン、略してCR
歯科治療において、使わない日は無いのではないかという位、日々の虫歯治療で大活躍の歯に詰める材料。
古くは、1967年に輸入され1974年から広く使用されるようになり、父も生前、このCRの出現により虫歯治療が飛躍的に楽になったと良く言っておりました。
以前は、金属の詰め物や、アマルガムと言った水銀の成分(これが、虫歯には最強に効いてました!が、当たり前だが身体には良くなく現在では、使用禁止‼️)を歯に詰めていた時代でしたから、歯と同系色の詰め物が簡単に使用できるようになるとは!
しかし、当時は接着の工程が恐ろしく面倒くさく、色調も限られており天然感がなかなかうまく出せない商品だったそうです。
現在まで、色調、接着の簡易化(歯だけでなく金属にも接着出来るようになっています)
そして、強度と様々な分野で更に飛躍的な素材に進化しているこのコンポジットレジン。
しかし、歯の色ってものすごく個人差がある上に、1本の歯でも様々な色がグラデーション状になっており、歯の上の部分と下の付け根の部分で異なっていたり。
犬歯は黄色味が強かったり、前歯と奥歯で色が異なったりと皆さんが想像している以上に色には奥深さがあり、それを上手く天然っぽい感じに仕上げる事に我々は自己満足ガンガンで治療に向き合っているなんて、皆さんからすればなかなか共感してもらえてないかもしれませんね、、、
このコンポジットレジン、各メーカーから山のように種類が出ており、何処のメーカーのどれが1番良いとはなかなか使ってみないとこには分からないのが現状です。
たまに、サンプル等を頂き使用することもありますが。
ですから、医院では最低限の色の種類を揃えておかないといけなく結構な数になり、良く使う日本人的な色の物はすぐに使い切れるが、レアな色の物は全然使う機会が無く使用期限を迎えてしまったり、、、と無駄になってしまうケースがあります。
前回お話した、常に持ち歩く内のリップクリーム!使い切ると何故か分からないが訳わからない達成感、ありますよね?コンポジットレジンも使い切ると達成感ガンガン出ます!
昨年、とうとう出ました‼️
1本で、16色に対応のコンポジットレジンが‼️
ディーラーの方からチラシを見せて貰った時には、" 本当かよ? んな訳ねぇ〜だろ、"
と思いまくり、サンプルは無いので購入してもらわないといけないとの事、
他のレジンの在庫があるので、使ってみて全然な商品ならばまた使わない無駄が増えてしまう、、
しかし、使ってみたい、、、
はい、購入しました。
その名は
オムニクロマ‼️
なんか、すげ〜名前、
Omni-(オムニ) という言葉は、ラテン語で「すべての」「あらゆる」を意味し、Chroma(クロマ)は色を意味し、1本のコンポジットレジンでありながら、非常に幅広い歯質の色調に同化する特長を有することからオムニクロマと命名されたそうで、オムニクロマには色の定義が無く、オムニクロマ自体が幅広い歯質の色調に同化するため、色を選ぶ必要がなくなり歯の色に同化し自然な色になります。
宣伝文句
- シェード選択に迷わない!1本でVITA16色に対応。
- 構造色によって天然歯の色調を再現。
- ホワイトニングによる歯牙の色変化にも追随して色調適合。
- たった1本でこれまでに無い幅広い⾊調適合性(VITA16 シェードに対応)
- シェード選択で迷わない
- 在庫管理がシンプル
- ⻭質の⾊の変化(加齢、ホワイトニング)に追随して⾊調適合
従来のコンポジットレジン製品のほとんどには複数の色あり、歯の色調を出すために赤色や黄色の顔料を添加して調色されていて、オムニクロマには顔料が含まれなく構造色によって歯質の色を再現する、新しいコンセプトだそう、
構造色って?
色々な光が増えたり減ったりして起こりこの光の反射で、色が変わる、独自技術のゾルゲル法がフィラーを、、、、、フィラーとは、、、
と患者さんからすれば、どうでも良い特長が満載のこちらの商品。
もちろん、全ての症例に適応できることはないが大半のケースはカバー出来ているので、SDG's が叫ばれている現在、とても環境問題の上でも無駄がなくなることは非常に良いですよね。
だけど、皆さんが虫歯を作らない環境を作ることが本当のSDG'sにつながることだけは忘れないで下さいね‼️
当院では日々、痛くなく美しく長持ちする治療を心がけております、この商品は美しさという点を皆様に提供することができる物ですが、色を上手く合わせる努力をしているこの自己満を少しでも感じて治療を受けてみて下さいね!